おにぎりたまごうぃんなー

Suzuki Yuki@s12bt おべんと箱みたいに色々つめこみたい。仕事とかデザインとか料理とか好きなもののことを書きます。

ねこの生活空間を拡大するためのキャットウォークDIY

キャットウォークをつくった話です。
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ベッドの下が定位置の白猫

ねこが2匹います。

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三毛:もなか(7歳メス) / 白:みぞれ(4歳メス)

白猫はうちにきて4年近く経つが人間に慣れない猫で、我々飼い主は「きみはそういう猫なんだね」とちょっと離れた距離感で過ごしている。しかし、三毛猫にはべったり。
三毛猫は自分を人間だと思っている節があり、白猫が寄ってくると、場合によっては威嚇からの喧嘩になってしまう。
白猫は、人間に慣れないのと、三毛猫がかまってくれず別の部屋に追いやられるのが原因で、よくベッドの下に隠れている。

白猫がどうしたらもっと出てきてくれるかなと悩んでいた。

白猫が自信を持てる場所と、三毛猫の縄張りを守ることが必要

そんなときに読んだのがこの本。ジャクソンとケイトが問題を抱える猫の家に行き、キャットリフォームによって問題を解決していく。

猫のための部屋づくり

猫のための部屋づくり

導入部分には以下のようなことが書いてある。

  • 猫は飼い猫となっても、本質的には野生動物(ワイルド・キャット)である
  • 猫には縄張りを所有しているという自信が必要
    • 猫が引き起こす問題行動は自信のなさが原因となっていることがある
    • 自信が持てる場所は猫のタイプによって違う(場所の高低、広さ、狭さなど)
  • キャットリフォームによって、ワイルド・キャットが自信を持って生活できる場をつくり、それは人と猫が共生できる場を実現につながる

白猫は自信が持てる場所がないため身を隠せる場所にいるのではないか。また、三毛猫は自分の縄張りを侵されることを怖がって白猫を追いやっているのではないか。
この本で「猫が自信を持って生活できる場所を作ってあげる」というのがすごくしっくりきたのと、白猫の問題だけではなく、三毛猫も問題があるかもしれないというのが目から鱗だった。

猫の住まいづくり的な本はいくつか読んだけれど、この本が一番勉強になった。賃貸でもできる例が載っていたり、導線設計にこういったアイテムを使えばいいんだというアイディアの参考になった。
猫の問題行動にちょっと悩んでる人とか、多頭飼いの人にすごく勧めたい。

部屋を都市として考え、都市計画を立てる

本ではキャットリフォームを一種の都市計画として考えている。

  • 交通渋滞が起こる場所はどこか(争いなどの問題が頻繁に起きている場所はどこか)
  • 行き止まりはないか
  • 迂回させることはできないか
  • 緊急避難の経路はあるか

また猫の特徴として、水平だけでなく垂直の世界もあることから、垂直への移動方法と交通渋滞解消が期待できるキャットウォークを中心に計画を立てていくことが勧められている。

キャットウォークとタワーで交通渋滞を解消する

それぞれの猫が自信の持てる場所を探すよりも、猫の動線の交通整理から取り掛かかった。観察しやすく、取り掛かりやすく、目に見えて効果が出ることを期待したのが理由。

猫の様子を観察していると

  • 2匹とも床で寝そべったり遊んだりしていることが多いが、白猫は人間が近寄ると物陰かベッドの下に隠れてしまう
  • 2匹とも移動は床の平面を使って行っており、平面上での行き違いがあるとたまに三毛猫の威嚇が始まってしまう
  • 垂直方向へ移動もできるが、猫の導線から外れてしまっている

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ねこの行動範囲メモ

そのため

  1. 床の平面以外にくつろげる場所を用意する
    1. それは、白猫にとって安全に人間の行動を観察できる場所である
  2. 猫の導線上に垂直世界にアクセスできる方法を用意する

これらの点を解決することにした。
ただし、やっていく上で「(ある程度は猫の生活を優先するが)人間の生活を阻害しないこと」を大事にしている。

平面以外のくつろげる場所として、キャットウォークを作る

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賃貸なのでおいそれと壁に釘を打ったりができない。2x4材で柱を建てられる道具、ラブリコを使って柱を立てて、それに棚を作りキャットウォークとした。
ラブリコは突っ張り棒の要領で強度を締めなおせるところと、見た目のシンプルさが気に入っている。
最初は短い2x4材を組み合わせて1本の長い柱を作れるジョイントパーツを使っていたが、猫がキャットウォークに上がるたびに柱がたわむので、アジャスターを使わずに1本の材でやる方式に変更した。短い材でできると、狭い家で塗装作業が楽だったんだけど安全を優先した。

棚は、設置したあとでも高さを調整したかったため、棚柱+棚受けで設置。
幅は猫がお互いにすり抜けられるくらいがいいとあったが、猫の体重4kg x 2匹の耐久性が不安だったので、猫1匹がデロンとでき、棚受けでしっかり支えられる幅にした(1x10材、幅235mm、厚さ19mm)

滑り止めマットは、縄張りを所有するための匂いの吸着剤としても有効

キャットウォークには滑り止めとして、このマットを敷いた。はさみで自由にカットすることができて、布のほつれも出ない。布系マットは滑り止めとして、また猫が匂いをつけることで縄張りを所有することにも有効とのこと。既にあった本棚の上にも敷いたら、そこにもよく寝転ぶようになった。

高所へのアクセスにキャットタワーと麻縄柱を設置

キャットウォークへの入口、出口と、2箇所を考慮する必要がある。一方通行では猫の導線として成立しにくい。自分で作るとサイズが大きくなってしまいそうだったので、これらは既成品を購入した。
キャットタワーはこれ。ちょっと値段が高いのだけれど、下から見たときに部品などが見えないデザインになっているので、家のすっきり感を保つことができるし、滑り止めマットが汚れたら交換することもできる。

麻縄柱は使ってくれるか半信半疑だったが、頻繁に登っているので設置してよかった。製品によっては折れるなどの事故があるらしく、レビューをしっかり見て選んだ

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麻縄柱(キャットポール)

それぞれ設置後に、猫の動きを見ながら設置場所を再調整した。

最終的にこうなった

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キャットウォークを介して、既存の本棚の上にアクセスできるようになり、更にそこから冷蔵庫の上にまで行動範囲を広げることができた。本棚への上り下りとして、今まであまり使われていなかったキャットタワーも使われるようになったのは嬉しい誤算だった。

見える場所でくつろぐようになった白猫・寝る三毛猫

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最初は知らないキャットタワーや麻柱に2匹ともびっくりして近づいてこなかったが、しばらくして白猫は麻縄柱を登って本棚の上でくつろいだり、三毛猫はキャットウォークの上でよく寝るようになった。それぞれでくつろげる場所ができたせいか、以前よりも喧嘩っぽい追いかけっこは発生しなくなった方に思う。何より、白猫が人間から見える場所でくつろいでいるところが見えるようになったのが嬉しい。

最近、人間の生活を少し変えたくて部屋の模様替えをしたら、また白猫がベッドの下にいることが増えてきてしまった。キャットウォークを増設したりしてまた居心地のいい空間を目指すのでもうちょっと待っててねごめん!