farmtory Advent Calendar 2018 12日目の記事です。
farmtory-labは、新しい暮らしを作る、衣食住で遊ぶ、をテーマに、テクノロジーを使った食べ物の栽培や、道具作りなどに挑戦するコミュニティです。
3Dプリンタ(DOBOT Mooz)を買って、思い立ったらすぐにプリントできる環境を作った話を書きます。
気軽に出力しちゃお!が難しい
夜寝る前に3Dプリンタにデータを送って、朝起きたら欲しかったものができている!
夢見ていたのはそんな生活だったけれど
- 動作音がそこそこする。家がそこまで大きくないので寝室でも音が聞こえる。
- 賃貸アパートなのでご近所に音が響いていたら嫌だな
- 猫が動作音にビビってしまう
- 慣れてきたらちょっかいを出しそうで目を離したくない
夜には動かせず、稼働中は目が離せないという、考えていたのとは全然違う現実だった。
Moozは、筐体が箱などに囲まれていないタイプなので、猫がちょっかいを出す問題は買う前から覚悟しており、なんとかしなきゃなーとは思っていたが、音問題は予想外だった。
IKEA家具を利用する
3Dプリンタを収納する箱を作る事例は結構あり、特に海外の事例でIKEA家具を利用したもの*1が多かったのでそれにあやかることにした。
STUVAをベースにします。
買ったもの
IKEA | STUVA ストゥヴァ フレーム | 箱 | ¥4,990 |
SINDVIK シンドヴィーク ガラス扉 | 扉 | ¥3,000 | |
BESTÅ ベストー ソフトクロージング/プッシュオープン ヒンジ | 扉のヒンジ | ¥1,000 | |
楽天 | ゼオン化成 軟質遮音シート サンダムCZ-12 | カッター/はさみで扱える遮音シート | ¥870(2m) |
amazon | TRUSCO(トラスコ) 防振パット シートタイプ | 防振材 | ¥2,460(3枚) |
組み立て
IKEAで実物見て「デカくない?」
家で組み立てて「やっぱデカいじゃん」
家族会議の結果、クローゼット行き
扉2枚挟むと音は減る。しかし、壁伝いに振動音がいってしまうことに気づく。
3DPrinterBox ver.1
遮音材を強力両面テープと画鋲で止めていく
防振パッドを下に敷き詰める
遮音材と防振剤の組み合わせ成果がすごくよかった。機械音が遮音材で遮られて、モーターによる振動が防振材で遮られている。クローゼットの扉を閉めると、動作しているのはわかるが、うるさいと感じない程度。
遮音材は防音材との組み合わせで効果が出るとのことだったので、防音材でさらに音をカットできるかもしれない。
安心して夜も稼働でき、データを流して外出できるようになった
学び
- 稼働音は家で実際に動かしてみないとわからないけど、どうにかできる
- IKEA家具はデカい
まあ、気になるよねー
オプション
箱にしたことでいろいろできる
各種計測器
上から、BOX外湿度 + 気温、BOX内フィラメント側温度、BOX内湿度 + 気温
安物計測器なのでそこまで期待していなかったが、30分稼働でBOX内温度が5℃上がるのくらいは確認することができる
箱ごと湿気を下げられたらフィラメントに優しいのでは
シリカゲルを雑にいれてみた。上記計測器で、3-5%くらい下がっている。
MoozのCNC彫刻をまだ使えていないが、削りカス飛散防止とかにも期待している。
箱の内側にLEDをちゃんと取り付けたりとかもしたい。
*1:"ikea 3d printer"などで画像検索するといろいろでてくる