Blog.おにぎりたまごうぃんなー

Suzuki Yuki@s12bt おべんと箱みたいに色々つめこみたい。仕事とかデザインとか料理とか好きなもののことを書きます。

3万円でユーザビリティーテストルームをつくる

ユーザビリティーテストの設計から実施までの仕事を受ける機会があり、テストルームの準備も行いました。
テストルームを借りるという選択肢もあったのだけれど、今回はデメリットのほうが大きかったので、自前で一番安くあげるテストルームを設計してみました。

都内でユーザビリティーテストができるスタジオを借りるとなると1日10万円前後くらいになると思うので、3万円で1回社内にテスト環境作っておいとくと、選択肢が増えて楽だと思う。

( ※この記事はクライアントさんの了承を得て書いています )

ユーザビリティーテストを実施するにあたって必要な要素

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接続概要図

部屋(テストルームと観察ルーム)

それぞれ個室である必要はないが、テストルームは被験者の集中力を見出さないためになるだけ個室であったほうがよいと思う。
観察ルームである程度大声で話してもテストルームに声が届かない距離、仕切りは絶対にあったほうがいい。テスト中は、プロジェクトの関係者が観察ルームに集まって、被験者が行った操作についてその場で議論を行ってほしいと思っている。テスト中にモデレーターに聞いて欲しい質問事項、予想が間違っていた点、次回への改善点など話すことはたくさんあると思う。

被験者の操作と表情、音声を観察室に伝える

ユーザビリティーテストでは「思考発話法」という方法を被験者に行ってもらいながら進めることが多い。思考発話法とは、思っていること考えていることを逐次声に出しながら進めてもらう方法で、例えば「明日の天気を調べてください」というタスクを被験者に与えた時に「Googleでウェザーニュースを検索します…あっ、天気予報が出てきた。えっと東京は…新宿…1時間単位じゃなくて明日の天気…週間天気あった。明日は晴れです」というように見ているもの、思っていること、考えていることを全て口に出してもらうようにする。実際にGoogleでウェザーニュースを検索しながら上の発話を見てもらうをわかりやすいかもしれない。そのため、音声がよくとれることは重要。

表情については、発話だけでは伝わりにくい被験者の感情、様子を取るためにある。今、困った顔でディスプレイを見ているのか、怒っているのか、笑っているのか。サブ的な位置づけのように見えるかもしれないけれど、被験者の様子を取るのに一番わかりやすいものになる。

安く上げるキモはネットワークカメラ¥20,520

防犯や留守番時の家の様子などを見るのに使われるネットワークカメラを使った。

ネットワークカメラ行う利点

  • 持ち運び可能なので、どこでもテストルームにすることができる
  • 配線が楽
  • 遠隔地でも見ることができる
  • ビデオカメラ買うより安い

ネットワークカメラの中でも色々調べた中でこの製品の利点

  • 遠隔でカメラの操作を行うことができる
  • 録画しようと思えばできる(今回はしなかったけど録画したくなったときに対応もできる)
  • 音声もとれる

今回のテストルーム設計

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  • 被験者の様子観察は、上記のネットワークカメラで
  • 被験者の操作画面、音声は、チャットワークのビデオ通話の画面共有で

行った。

テストルームのノートパソコンは外部ディスプレイとミラーリングしていて、これは今回のテストがデスクトップPCから操作するものなのでそれを再現したもの。
ノートPCで操作するのと、デスクトップPCで操作するのでは操作感がだいぶ変わってしまうので。キーボードとマウスもノートパソコンから接続して、擬似デスクトップPCにした。こうすることで、モデレーターが画面観察しやすくなったりもする。
チャットワークで画面共有している部分、最初はUstreamでスクリーンキャストしようかと思っていたのだけれど、ネットワークカメラとの映像ラグが10秒以上出てしまって使えなかったため、急遽用意した代案だった。
でも、画面を見ながら、大事なことはチャットログに残したり、テストルームと観察ルームのやりとり(モデレーターへの指示、質問事項伝達)などにも使うことができて、すごく便利だった。
音声についてはノートPCに外部マイクを接続してチャットワークで共有した。

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実際のテストルームの様子。個室が用意できなかったのでパーテーションで区切って簡易個室で実施した
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ネットワークカメラからの映像。ブラウザとiPhone,iPadアプリからの閲覧をすることができる。左側のコントロール部分でカメラの操作が可能
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被験者操作マシンの画面を、チャットワークの画面共有で観察者側のモニタから見た様子

ネットワークを使用しない場合の設計

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ネットワークを使用するものよりちょっと高くかかる。機器の調査をちゃんとしていないけれど、8~10万円くらい。
スピーカーがついているディスプレイを用意すれば、HDMIで音声をそのまま出力できるので、HDMI音声分離器まわりが不要になる。
価格が少し高くなってしまうのと、配線などの設置の手間がかかってしまうけれど、ネットワーク不調などに影響されず、スムーズにテストができるメリットがある。

おにぎりたまごうぃんなーではユーザビリティーテストに関する仕事も受けてますよ

ユーザビリティーテストってやってみたいけど、どうしたらいいんだろう?やったらどんなメリットがあるの?など相談に乗ります!
何を知りたいのか、製品・サービス・会社の成熟度、プロジェクトのステータスによってもやり方、内容が変わってきてしまうので、簡単にパッケージ化できないところだと思っているので、お話しするところからで全然OK。
美味しいごはんで釣られます!s12bte@gmail.comまでお気軽にどうぞ。

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